環境による教育
ハルムでは、子どもたちが園生活の中で主体的に活動や遊びを展開していくことを大切にしています。そのため保育者は、子どもたちが自分で「何の遊びをするか」「誰と遊ぶか」「どこで遊ぶか」を考えて行えるように、子どもたちの発達や興味、関心、季節に応じて「こんな経験をしてほしい」「こんな風に育ってほしい」といった願いをもって、各保育室や園庭の環境構成を行っています。各保育室に配置されている遊具や用具は、子どもたちの創造性や想像力を高めるモノ、試行錯誤を行いながら取り組むモノなどを選んでいます。
また、乳児~2歳児クラスでは、保育者が身の回りにある生活用品を利用して手作りの玩具を作っています。感覚が敏感な乳幼児期は、手触り、匂い、音、味、舌触りなどあらゆる感覚を使って、モノの特徴を認識していきます。素材の違いを感じられることも大切です。
遊具づくりのアイディアは、子どもの言動をよく観察し、どんなことに興味をもっているのかを受けとめ、理解していくことから浮かんできます。さらに全クラスが使用する園庭は、保護者の協力を得て、整備・改良を行い、子どもたちが思わず挑戦したり、かかわりたくなる魅力あふれる環境づくりを行っています。私たちが大切にしている「環境による教育」とは、モノとのかかわり、人とのかかわり、場所とのかかわりなど、あらゆる環境とのかかわりによって成り立ちます。保育環境に何を準備するかによって、子どもの遊び経験に大きく影響します。常に子どもを育む環境について研鑽しています。